ノウハウ

【YZ250X】超・激変!ヘビーフライホイールの「メリット3選」を徹底解説

練習の虫くんすけ(@kunuke5_com)です。

私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。

「え!?!?そんなエグイ人いるの!?!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ

 

YZ250Xユーザーの皆さん、「低速の粘り」に不満を感じたことはないでしょうか?

 

 

ライダーA
ライダーA
本当は3速で通過したいのに、2速に落とさなと回転がついてこないしダメか~
ライダーB
ライダーB
タイトターンではエンストが怖いから1速落としておくか~

 

 

このように思ったことあると思います。

 

低中速域のトルクアップを狙ってカーボンリードバルブを付けたり、エキゾーストを変更したり、ギア比をローギアードに振ってみたりと色々なアプローチがあると思います。

 

その中でも「低速の粘り」に対して、有効なアプローチである「ヘビーフライホイールに交換」という方法を紹介します。

 

私はこの方法を知らなかったので、キャブセッティングを変更することにより、「なるべく高いギアで走行して平均速度を上げる」という目標を達成しようとしました。

 

メカニックおやぢに協力してもらいながら、メインジェット、スロージェット、ジェットニードル、の数値を何度も何度も何度も何度も何度も何度も………。

 

変更してもらい(笑)、

 

エアスクリューを調整しながら「バチッ」とハマるセッティングを出す努力をしました。

 

しかし、「気温」「湿度」「標高」で変わってしまうキャブセッティングに翻弄され続け、自分なりに「調子よい」と思えるキャブセッティングが出すのに丸1年掛かりました

 

 

そのあと「ヘビーフライホイール」をネット検索で知り、実際につけて走ってみたことで

 

 

コレは良い!!!!

 

 

となったので、使用経験をもとにメリット・デメリットを紹介したいと思います。

 

この記事は以下の方に参考になります。

  • YZ250Xのパワーに翻弄されている方
  • ヘビーフライホイールに興味がある方
  • 低速の粘り、エンスト耐性を改善したい方
  • 社外製エキゾーストを使用している方

 

はじめに

 

くんすけ
くんすけ
私のメカニック的知識&整備能力は上記の写真レベルなので…(笑)

 

フライホイールについての知識、取り付け方等は、私も購入する際に読んだSujiniku Motorsさんが書かれたコチラの記事を参照ください。

【YZ250X】ヘビーフライホイールを装着したら激変した話

 

私が言えるのは、モトクロッサーである「YZ250」も、エンデューロモデルである「YZ250X」も、同じ重さのフライホイールが付いているという点です

「ヘビーフライホイール」を装着するコトでより本来の「エンデューロモデル」に近づくのでは?と思います

取り付けたヘビーフライホイール

マシンファクトリーフェアル製、ウエイト溶接済み新品フライホイールウエイト(7oz+3oz)を取り付けました。

GYTR社でもヘビーフライホイールを販売してますが、重さを変更できないため、この商品を選択しました。

 

マシンファクトリーフェアルホームページ

商品代金は税込み29,700円で、送料は2万円以上は無料となります。

 

※ウエイトリング装着状態

 

 

2種類の重さを選択でき、脱着可能な3オンスのウエイトリングが付属します

 

7オンス:モトクロスコース等使用のハイスピードED向け

9オンス:セクションの多い低速ED向け&2スト250ccのパワーを持て余している方向け

 

ウエイトリングは容易に取り付け可能なので、路面コンディションに合わせて「ウエイトを重くする」といった選択をすることができます。

 

私は「クロスカントリーレース」に照準を定めているので7オンスを選択しました

ヘビーフライホイールのメリット

実際に使ってみて感じたメリットを紹介します。

 

以下の3つです。

  • 1つ高いギアで周回出来る
  • エンストしにくくなる
  • 出力がマイルドになる

 

1つ高いギアで周回出来る

コレが一番のメリットだと感じました。

 

今まで2速で通過していたところでも、3速で通過できるようになりました。

 

具体的に説明すると、コーナーの立ち上がりで「回転がついてくる」という感じです。

以前は3速で通過すると「回転がついてこない」ので、半クラッチを当てて「回転を上げる」必要がありました。

「回転を上げない」とトルク感がなく、回転が上がらず加速出来ないという感じです。

 

しかしヘビーフライホイールを装着することにより、低速に粘りが加わることで半クラッチを当てずに加速することが可能となりました。

 

キャブセッティングが重要

適切なキャブセッティングが出ていないと、ヘビーフライホイールをつけたとしても期待する「低速の粘り」を出すこと自体むずかしくなります。

しかし「気温」「湿度」「標高」で変わってしまうので、私は「調子よい」と思えるキャブセッティングが出すのに丸1年掛かりました

適切なキャブセッティングが出せると、「もっと楽に、もっと速く」走れるようになります。

 

\ 「速くなる」を実現!/

 

エンストしにくくなる

変更後すぐには違いが分かりませんでしたが、現在メカニックおやぢが乗っているYZ250FXに乗ってみてよく分かりました。

3速で走行しているときに一瞬アクセルを緩めて、再度アクセルを開け足したときに、

 

くんすけ
くんすけ
(パスッ!!)おっとっとっと~~!(ドテッ!!)

 

エンストしてその場で転倒。

 

しかしこの現象は、普段乗りなれているヘビーフライホイール装着後のYZ250Xでは起きませんでした。

 

 

低速トルクに関しては4stの方が有利にも関わらずです。

 

 

エンストするかしないかの領域で色々と試してみましたが、「ドロドロ」と粘ることでエンストしづらいことを体感しました

低速タイトコーナーでも立ち上がりで少し半クラッチを追加すれば、走行中にギアを落とさずに走れました。

出力がマイルドになる

同じ車両に乗っている師匠と「車体入れ替え」をしたときに体感しました。

 

師匠
師匠
ちょっと乗らして?

 

と言われて「車体入れ替え」するのはたびたびあり、全体バランスやセッティングに違和感がないか判断してもらえるので、とてもありがたいです。

 

以前に師匠のFMFフルエキゾーストに変更したYZ250Xに乗らせもらったときは、

 

くんすけ
くんすけ
お!結構乗りやすい!!

 

と感じました。

 

しかし再度、ヘビーフライホイールを装着して乗り比べた時は、

 

くんすけ
くんすけ
ちょっと自分には加速感がキツイな……。

 

と感じました。

 

パワーが明らかに落ちているという場合なら、乗って加速した瞬間に分かりますが、さほどパワーは落ちておらず「マイルド」になったという表現が一番ピッタリかと思います

 

社外製エキゾーストを使用している場合

純正に比べると「抜けが良くパワーが出る」マフラー・チャンバーである場合が多いです。

抜けが良くなるので吹け上りが速くなり、2ストがトラクションしやすい「排気バルブが開く前の領域」を使いにくくなります。

この領域を社外製エキゾーストを使用して使いたい場合、「ヘビーフライホイール」がとても有効となります。

 

「排気バルブが開く前の領域」については、以下の記事に詳しく書きました。

オフロードバイク 2スト250を乗りこなしたい!重要な4つポイントを解説

 

ヘビーフライホイールのデメリット

使用して感じたデメリットは、以下の2つです。

 

  • 値段が少々高い
  • ウエイトがライダーに合わないとムダに

 

値段が少々高い

値段はほぼ3万円…。

なかなか買うのに勇気がいる価格です。

ただ値段を抑える方法として、自分のマシンの純正フライホイールを取り外して発送し、「マシンファクトリーフェアル製ウエイトを溶接してもらう」方法もあります。

その場合だと7オンス、9オンスそれぞれ、

 

部品代16,500円 + 溶接代3,300円 = 19,800円(税込)

 

となります。

 

しかし自分に合うかどうかは分からない上、合わない場合は純正フライホイールを買いなおす必要があります。

 

くんすけ
くんすけ
私は「安パイ」で溶接済みを選択しました!

 

ウエイトが使用目的に合わないとムダに

注文するとき、「使用目的と合っていますでしょうか?」という質問を受けました。

 

私はクロスカントリー、ハイスピードED用として購入希望だったので、「しっかり合っています」と伝えて購入しました。

 

取り付けたのち、河原のコースでウエイトリングなしで何周か走ったあと、ウエイトリングを取り付けて走行したとき、購入時に受けた質問の意味がよーやく分かりました。

 

 

半周もせずにお試し終了。

 

 

当時の感想を素直に書きます。

 

 

 

 

え、おそっ!!!!!!!

 

 

 

 

分かりやすく変化を説明すると、「エンジンブレーキが全体に加わる」ような感じです。

 

回転の上がりが遅くなり、走っててすぐ分かるくらいマイルドになりました。

 

私の使用目的だと、「7オンス」が最適だとしっかり身をもって体験しました。

もし「9オンス」を選択していたら、即売り飛ばしてしまっていたと感じます。

 

「7オンス+ウエイトリング3オンス」でかなりマイルドになるので、JNCCやWEXに出場しているライダーは「7オンス」を選択した方が良いと、私は思います。

 

更に伝えたいこと

記事を書こうと思ったキッカケのはなしです。

 

確かに商品はかなり気に入りましたが、それ以上にマシンファクトリーフェアルさんの「対応の素晴らしさ」に感動しました。

 

くんすけ
くんすけ
ちょっと紹介させてください!

 

購入時の不安

ヘビーフライホイールを知り、「買って付けてみるぞ!」となってから、ネットでさまざまな情報を検索しました。

 

そうしてマシンファクトリーフェアルのホームページに行き着き、「PRODUCTS」の中に「フライホイールウエイト」という商品を発見。

「詳しくはコチラ」と記載され、Facebookに飛ぶようリンクしてありました。

 

Facebookの投稿ページに飛ぶも詳しい商品説明が書いてあるだけで、現代の「商品をカートに入れる」というシステムになれてしまった私は、購入方法が分かりませんでした。

 

ページの投稿年月が2016年の投稿…。

 

上記に挙げたSujiniku Motorsさんが書かれた記事が2021年…。

 

そして購入当時が2023年の年末間近…

 

「え?まさかもう売ってない?」という不安を抱えながら、FacebookのMessengerで問い合わせをしてみました。

 

即返信、即発送

返信が来て「現在も販売している」とわかり一安心。

メールでは商品説明や上記に挙げた質問や商品の値段、支払い方法などを丁寧に記載してくれました。

 

以下に問い合わせた1日の時系列をまとめます。

 

くんすけ:問い合わせ開始 11:20分

フェアル:返信が来る 11:51分

くんすけ:購入希望と住所を記載した内容を返信 11:55分

フェアル:振込先と値段を明記した内容の連絡 13:36分

くんすけ:振込をして、振込完了を連絡 15:29分

フェアル:発送完了の連絡が届く 16:18分

 

売っているか分からない不安な状態で問い合わせてから、当日に発送完了。

 

 

このスピード感すごくないですか!?

 

 

私はメチャクチャ感動しました!

 

 

そしてなんと、次の日の午前中に商品が届きました。

 

感動したので、商品が到着した内容を連絡。

 

 

そして更に

 

 

最後の返信内容に感動しました!!!

 

 

くんすけ様(実際は本名)

お世話になっております。

無事にお手元に届いたようで安心しました。

くんすけ様のマシンライフに少しでも彩りを添えることができましたら幸いです。

また何かありましたらお気軽にご相談ください。

この度は誠に有難うございました。

 

対応スピードの速さ」に更に上乗せする「感動する文章」。

 

くんすけ
くんすけ
「これは絶対にブログで紹介しよう!」と決めた瞬間でした。

 

おわりに

今回はマシンファクトリーフェアル製ウエイト溶接済み新品フライホイールウエイト(7oz+3oz)を使用してみて感じたメリット、デメリットを紹介しました。

 

メリット、デメリットは以下の通りです。

  • 1つ高いギアで周回出来る
  • エンストしにくくなる
  • 出力がマイルドになる
  • 値段が少々高い
  • ウエイトがライダーに合わないとムダに

 

記事を読んで試してみたくなった方はぜひ、購入を検討してみてください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。