上達方法

「速いライダー」と「遅いライダー」が一緒にガチ練習する方法

くんすけ@練習の虫(@kunuke5_com)です。

私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。

え!?!?そんなエグイ人いるの!?!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ

 

皆さんは「出来れば速いライダーと一緒に練習したい!」と思うコトはないでしょうか??

 

ライダーA
ライダーA
でもレベルが違い過ぎて一緒に練習しても、全くついていける自信がないし…
ライダーB
ライダーB
相手の練習時間を奪ってしまうからなんか申し訳なくて言えない…

 

昔の自分も全く同じことを考えてました。

 

当時は「速い人」と一緒に練習するとしても、後ろからついていくor後ろについてもらうしか選択肢がないと思っていた上、「練習に付き合ってもらう」という意識が強かったです。

 

実際にFUN-Cクラスの時に、師匠に誘われてコース練習を一緒にしたコトがありますが、

 

昔のくんすけ
昔のくんすけ
全てにおいてあまりにも速すぎて参考にならないし、自分が遅くて待ってもらってばっかり…。

 

と思ったのをよく覚えています。

何回Uターンして様子を見に来てくれたことか…(笑)

 

その後、COMP-Rクラスの頃から毎週一緒に練習するようになりました。

FUN-Cクラスの時より差は縮まりましたが、まだまだとんでもない差がありました。

 

 

しかし色々と工夫して(くれて)、しっかりお互いに「負荷」が掛かるような練習方法になっていきました。

 

 

今回はその練習方法を皆さんにシェアしたいと思います!

 

くんすけ
くんすけ
昔は「雲の上」だった師匠が、今では「丘の上」くらいには近づけました!!(差はまだまだあります…)

 

タイムアタック&レース形式

大人数でも可能な「ゲーム性」がある方法です。

チーム練習に最適で、レベルの差関係なく5人程度で一緒に全力で練習するコトができます。

まず1人ずつタイムアタック

最初にコース設定をしてタイム計測します。

この時はもちろん「全力で走行」です。

走っていない人に「ストップウォッチ」でタイム計測してもらいます。

JECでいう「テスト」みたいな感覚でしょうか?

本気で攻めて走り、ミスしたり止まってしまったりしたり、タイムに納得がいかなかった場合は何回かチャレンジします。

こうするコトで、「全力で走る」練習になりますし、「実力差」を数値化するコトが可能となります。

ハンデを決めてスタートする

そしてメイン。

 

周回数を決めて、タイムアタックの遅い人から順にスタートしていきます。

 

例えで説明します。

 

最初のタイム計測の結果が以下であったと仮定します。

 

コース:約1周5分

  1. Aさん:5分
  2. Bさん:5分30秒
  3. Cさん:6分

 

その後何周するか決めて、タイム差分を周回数で割ります。

 

コース周回:3周に設定

  1. Cさん:最初にスタート
  2. Bさん:Cさんの10秒後にスタート(30秒÷3周)
  3. Aさん:Bさんの10秒後にスタート(30秒÷3周)= Cさんの20秒後にスタート(60÷3)

 

こうするコトで、Aさん(速いライダー)とCさん(遅いライダー)の実力差はかなりありますが、Aさんはタイム差を縮めるために全力で走行するコトになり、なおかつBさんをパッシングする必要が出てきます。

 

速い人は全力で走りつつパッシングスキルが必要となり、実力が近い人同士の場合はバチバチのバトルになり、全員が1位で帰ってくるチャンスがあります

 

皆で競い合うと「レース」のような雰囲気になり、皆が「抜きたい&抜かれまい」と真剣に走ります。

 

くんすけ
くんすけ
チーム員と一緒にやりましたが、いつも師匠が一番で帰ってくるとは限りませんでした!

「時間」か「周回数」で練習

次は私と師匠がよくやっていた練習方法です。

COMP-BとCOMP-AAなので実力差は半端ないですが、師匠も全力で走っていました。

この方法は「時間」か「周回数」かどちらか決めて走るという方法で、一見ほとんど同じ練習方法なのですが、「抜かれたら終わり」の方が緊張感をもって走行するコトがデキます。

抜かれたら終わり

コース設定を決め、周回数を決めます。

私たちがよくやっていたのは、5周程度です。

師匠が先にスタートして、私が直後にスタートします。

後は、ラップされないように必死に逃げるのみです。

単純ですがコレが結構練習になって、お互い全力で走るので転んだりミスしたりします。

最初は4~5周でラップされてしまいましたが、私が成長するコトで徐々にラップされなくなり、最後まで走り切れるようになっていきました。

長時間走行

コース設定を決め、時間を決めます。

大体30分とか60分で取り組んでました。

この場合は特にルール決めはしていませんでしたが、師匠先頭でほぼ一緒にスタートして、私は必死にラップされまいと全力で走りました。

時間はパット見で分かるように100円ショップで買った「壁掛け時計」を、周回ポイントに設置して、12時に合わせてスタートしていました。

この方法は今でも1人で練習する際に利用しています。

 

くんすけ
くんすけ
過去に一度だけ、雨が降る中の「X-PARK勝沼」で師匠と1時間練習をしたことがありますが、私がイゴイゴしている間に2周ちょっとでラップされました(笑)

 

先頭を入れ替えて追走

最後に紹介するのは実力にまだまだ差はあれど近づいてきた現在、私と師匠がやっている練習方法です。

とにかく全力で追いかけ&全力で逃げるので、普段攻めないような箇所でもガンガンアクセルを開けていく必要があるので高負荷となり、かなり良い練習になります。

先頭を交代しながら追走

まずコース設定をし、周回数を決めます。

そして先頭を決め、1周したら分かりやすい広い場所で先頭を交代してまた次の周に入る方法です。

この方法は毎周タイム差がリセットされる(交代で待っててくれる)ので、後ろからライディングを見てもらえるだけでなく、明らかに離れる箇所が分かる点です。

ただ後ろから追走してもらうだけだと、「速い人」の練習になりにくいですが、毎週先頭を交代するコトにより、「速い人」もしっかり本気で走るコトが可能です。

 

くんすけ
くんすけ
コース設定の注意点は、難易度を上げるほど、「速い人」と「遅い人」の差が開いてしまうという点です。毎回難所でスタックしているようだと「時間」を決めた練習の方が良く、お互い本気で走れると言っても、ある程度「遅い人」にレベルを合わす必要があります。

イシキするポイント

「速い人」と一緒に走るときにイシキすると、より効果的なポイントを紹介します。

  1. ライン取りを盗む&マネする
  2. スムーズに走れない箇所は質問

 

くんすけ
くんすけ
「速い人」と一緒に練習できる貴重な機会を、より良いモノにしましょう!

ライン取りを盗む&マネする

「速いライダー」は単純に「スピード」があるだけでなく、「ライン取り」のレベルも高い傾向にあります。

なので自分が選ぶライン取りよりも、より速く走るコトがデキるライン取りを選んでいる可能性が高いです。

積極的に盗んでマネできそうなら同じラインを走ってみるコトをオススメします。

 

くんすけ
くんすけ
今ではマネできるようになりましたが、アプローチの難しい斜面を登ったり、木の根をきっかけにジャンプしたり、「技術」を要する場合があるので注意が必要です。

 

また師匠には、

 

師匠
師匠
練習は同じラインをずっと走るのではなく、色々なラインを使って「よりスムーズに走れるライン」を探しながら走る方が、より実践的な練習になるよ!

 

とアドバイスをいただいてます。

 

レースで「ワダチをトレースするのみ」しかやっていない方は、ライン取りの選択肢が自然と増えるので、練習からイシキして取り組んでみるコトをオススメします。

スムーズに走れない箇所は質問

一緒に走ってて離される箇所、明らかに遅い箇所は終わった後にすかさず質問です。

 

くんすけ
くんすけ
どの辺が遅かったですか?
師匠
師匠
〇〇な所だね。後ろから見てると…(以下省略)
くんすけ
くんすけ
なるほど。△△が明らかに違いますね。

 

この時のポイントとしては、何故遅いのか理由を確かめるコトです。

 

  1. ライン取りが悪い(繋がりが悪い)
  2. アクセル開度が足りない
  3. 技術的に不足している
  4. ポジションが悪い

 

私と師匠の場合だと、この全てが当てはまってしまう場合がありますが…(笑)

 

くんすけ
くんすけ
その差を埋めるためには練習あるのみです!!

おわりに

今回は「速い人」と「遅い人」がガチ練する方法、「タイムアタック&レース形式」、「時間か周回数で練習」、「先頭を入れ替えて追走」を解説しました。

 

今回紹介した方法をとれば、お互いがしっかり全力で走る練習をすることが可能となります。

 

自分よりも速い人に引っ張ってもらって練習するコトは、自分の限界値を突破するのには最適な練習となります。

 

私のように、身近に師匠のようなメチャクチャ速いライダーが居るパターンの方が少ないとは思いますが、チームや一緒に走っているメンバーで是非試してみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。