私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
「へぇ~!そんなエグイ人ほんとにいるの!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
皆さんは「基礎練」と聞いてどのようなイメージを持っているでしょうか?
このようなイメージを持ってる方も多いのではないでしょうか?
しかしです。
「基礎練」でメチャクチャ上達した人が実は存在します。
私は師匠に指導された通りに「基礎練」をやりまくりました。
多い時期で週5です。
師匠にも周りの人にも、
と言われてました(笑)
そんな基礎練で速くなった私が、「基礎練のみりょく」について語りたいと思います。
何も考えずに基礎練を繰り返してしまうと「悪いクセ」を体に染みつかせることになりかねません。
トップライダーに手取り足取り、ライディングにおける「力の入れ方」を詳しく教えてもらえる環境であればまだしも、聞けない方が多いのも事実。
そこで私が、スポーツバイオニクス(生理学、解剖学、力学)にもとづき、6か月で100時間以上の基礎練を積み重ねて発見した、再現性のある「力の入れ方」を徹底解説します。
\ 成長速度爆上げ/
記事は以下の方に参考になります。
- 基礎練の重要性ついて知りたい方
- 基礎練のノウハウを知りたい方
- 基礎練でスピードを身に付けたい方
基礎練のメリット3つ
以下の通りです。
基礎練のメリット
- ケガをせずに速くなれる
- モトクロスコースで練習せずに速くなれる
- 短時間でもライディングに効果あり
ケガをせずに速くなれる
ケガと弁当は自分持ち。
私はこのフレーズを初心者の頃、頻繁に聞かされていました…。
2輪車は元々転倒しやすい上、未舗装の路面を滑らせながら走るので当たり前と言えば当たり前です。
しかしです。
というのは、ほぼ100%意見が一致すると思います。
では皆さん、この内容は聞いたコトがあるでしょうか??
可能性はもちろん0%ではないですが、まず聞いたコト無いですよね?
私は基礎練をしっかり取り組み始めて5年以上経過してますが、
基礎練でケガをしたことがありません。
ケガで多くの方が離脱する中で私がレースに出続けられているのは、「基礎練をメインとした練習」なのでほとんどケガをしないからです(打った、捻った、伸ばしたなどの軽いケガはあります)。
モトクロスコースで練習せずに速くなれる
以前の記事でも触れましたが、エンデューロライダーあるあるな思考である、
速くなりたい!!=モトクロスコースで全開走行!!
という方程式。
【初中級者必見】オフロードバイクのケガ防止策「3選」を徹底解説
間違ってはいませんが「ジャンプ」が加わるコトで、ケガのリスクが格段に上がります。
最初はコワくて全然飛ばなかったとしても、慣れてきたり、誰かと追いかけっこしたりしてつい「熱く」なってしまったときに注意が必要です。
ジャンプを飛び過ぎてしまい、着地に失敗。
リアが弾かれてフロントローになり、そのまま前転。
そして骨折…。
このパターンを幾度となく聞いてきました。
コレを防ぐには、「ジャンプの基礎」をしっかり習得した上で、最初は小さめなシングルジャンプで繰り返し練習し、徐々にジャンプの飛距離、大きさをステップアップさせていく必要があります。
それをしても、モトクロスライダーがケガをしてしまうように、完全には防ぐことが出来ません。
私もモトクロスコースを走る機会はありますが、たとえヒート練で競い合っていたとしても「デカいジャンプ」は絶対に飛びません。
この「速くなりたい=モトクロス練習」というのはもちろん私も同じコトを考えましたが、師匠にアドバイスしてもらったお陰で、基礎練に取り組む形となりました。
JNCCやWEXにおいて、ジャンプはコースによっては無くもないですがほとんどありません。
JECでファイナルクロスで少しでも有利になるよう準備したい!とか、エンデューロだけでなく、モトクロスもしたい!などといった動機がしっかりあれば良いのですが、
「速くなりたい=モトクロスコースで全開走行」だけではないことをしっかり伝えておきます。
私はモトクロスコースに通うことはほとんどなく、河原で基礎練をやりまくってココまで上達しました。
そしてポイントさえ外さなければ、私のように「COMP-Aレベルのスピード」までは間違いなく「基礎練」で習得することが可能です。
師匠はMXのバックグラウンドなし
実は師匠は、「MXライダー」としてのバックグラウンドは無く、大人になってから本格的にバイクに乗り出してAAクラスまで到達した数少ないライダーです。
ちなみに師匠は、今の私と同じレベルであるCOMP-A時代に、基礎練をみっちりやってAクラス3年目に見事「クラス優勝」を果たし、AAクラスに昇格しました。
この年は、今や超有名人となっているMX-IAの「能塚選手」や、MX-IAでありJNCC総合優勝経験のある「矢野選手」もCOMP-Aクラスにライバルとして出場していたというチョーウルトラハードモードだったようです。
なので、師匠はまさにJNCCやWEXに出場している大多数の人と同じである「大人になってからバイクを始めたライダー」の最高到達地点です。
私の周りのMX-IAの知り合いの方も、師匠の「コーナリングの上手さ」を認める発言を多数聞いてます。
そんな師匠が、
とアドバイスしてくれています。
短時間でもライディングに効果あり
この効果は、学校の授業に例えると「予習」です。
予習をしてから授業を受けると、予備知識があるため理解が深まりやすくなるのは皆さんご存じかと思います。
コレと同じ効果を練習で利用することができます。
「何も意識しない」で練習するよりも、「意識」して練習に取り組んだ方が身になるのは理解できると思います。
なので「今日は〇〇を意識して練習するぞ!」と決めた上で、基礎練をしてウォームアップした後、コース走行を開始するといった流れで取り組めば、より上達を加速させることが可能です。
基礎練のデメリット
以下の通りです。
基礎練のデメリット
- 向き不向きがある
- 「速くなる」には時間が掛かる
- 場所探しが大変
向き不向きがある
コレは正直どうしようもないかと思います。
私のように基礎練が楽しくて、時間と環境が許すなら週7でも基礎練したいと思う人がいる一方(チョー少数派ですね(笑))、基礎練なんて飽きるししたくないという人もいます。
もちろん基礎練をせずに、コースを一生懸命走り続けて速くなった人や、仲間とコースで追いかけっこしてスピードレンジが上がり、速くなった人もいます。
それに「何度も繰り返すこと」に抵抗がある方もいるのではないでしょうか?
8の字はまだ右・左コーナーが繰り返されますが、オーバルなんて一方方向です。それ自体が楽しいかと聞かれれば、楽しくは全くありません。
基礎練は単調であり、工夫しないとすぐ飽きてしまいます。
「速くなる」には時間が掛かる
コレはスポーツ全般に言えるコトかと思います。
要は、「有意識」を「無意識」に移行させるのには時間が掛かるというコトです。
最初は、練習したらした分だけ上達していくので、ガムシャラに練習してもしっかり成長していきます。
しかし基礎練をやってもやっても、ほとんど伸びない時期というのも訪れます。
基礎練って意味あるのかな?と思って、取り組みをやめた期間もありました。
案の定、練習時間を増やしても大した成長を感じるコトが出来ませんでした…。
この「やる意味あるのかな?」という時期を踏ん張った先に、成長があるのだと身をもって体験しました。
場所探しが大変
クローズドコースをメインに練習している方なら、基礎練エリアがあって8の字やオーバルができる場所があるかもしれません。
河原をメインとしている場合だと、いくらでも広い平たい場所があると思いきや、実はそうでもなく、私の場合は色々なところを探しまわりました。
当初は「草を刈る」という発想がなく、純粋に「平らで広い場所」を探すしか選択肢にありませんでした。
結局、夕方に河川敷工事車両が通った後の、少し広めの通路を利用して8の字に取り組みました。学校のグラウンドで使うような「トンボ」を購入し、毎回走った後は轍を丁寧にならして帰りました。
そして工事車両がたくさん通り、踏みつぶされて元通りみたいなサイクルでした。
おわりに
今回は基礎練のメリット、デメリットについて解説しました。
基礎練のメリット
- ケガをせずに速くなれる
- モトクロスコースで練習せずに速くなれる
- 短時間でもライディングに効果あり
基礎練のデメリット
- 向き不向きがある
- 「速くなる」には時間が掛かる
- 場所探しが大変
基礎練は単純な動作の繰り返しで退屈な練習かもしれませんが、確実に「速くなりたい」なら基礎練はベストです。
それにケガをしてしまうと、その乗れない期間で「急成長を遂げるようなコツが見つかった」可能性もあり、大きくマイナスになり得ます。
基礎練には向き不向きがありますが、何とか工夫して自分が飽きない方法を探してみてください!
今回の内容が皆さんのオフロードライフに少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。