練習の虫くんすけ(@kunuke5_com)です。
私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
え!?!?そんなエグイ人いるの!?!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
前回は、①イントロ編というコトで、実際に皆さんが基礎練を取り組み始めて起こり得るコトや、これから開設予定の「くんすけ質問コーナー」の強みについて紹介しました。
![](https://www.kunsuke-blog.com/wp-content/uploads/2024/03/【経験者が語る】「速くなる」基礎練の極意 ①イントロ編-320x180.jpg)
そして今回は、続編である➁トップライダーの特別講義編で、速くなる仕組みについてです。
皆さんは、基礎練で行うオーバルや8の字を「コーナーの練習のみ」と思っているのではないでしょうか?
こういう声が私には聞こえてきます。
しかし実際に私は、基礎練をすることによって「スピード」を身に付け、ココまで上達しました。
そんな疑問を持つ皆さんに、「なぜ、基礎練をすることで速くなるのか?」という謎を解き明かしていきます。
基礎練で「速くなる」理由
さかのぼるコト数年前…
まだ師匠と行動を共にする前の話です。
私が「X-PARK勝沼の期待の新人」と噂をされていた頃、WEX勝沼の実践セクションスクールの講師をしていた師匠と出会い、会えば多少の会話をするようになってました。
そしてある日、「今度電話しよう!」と言ってもらい、「基礎練の重要性」について1時間近く話してもらいました。
その時の話を再現してみます!
コースには「コーナー」が沢山
この日の内容は私にとって衝撃的でした…
林道ライダーからコースに通うようになり、「とりあえず山やコースを一生懸命走る!」しか選択肢になかった私に新たな選択肢、「基礎練」が加わりました。
そして、この頃師匠は「ベータのサポートライダー」だったため、業界トップクラスのライダーに気にかけてもらい、このような「特別講義」をしてもらったことに興奮していたコトをよく覚えています。
進入・旋回・加速・減速の練習
つづき。
基礎練でココまで上達してきた私にとっては、
と声を大にして言いたいです。
基礎練をやらない人は多いと思いますが、他のスポーツでは上手くなりたいなら野球なら素振り、サッカーならリフティングやシュート練習、バスケならドリブルやシュート練習など、それぞれの分野で「基礎練」はあると思います。
オフロードバイクならオーバルや8の字が「基礎練」にあたります。
学生の頃にやっていた部活動なら、否応なしにコーチや先輩からそのスポーツの「基礎練」をやらされると思いますが、オフロードバイクでは、誰かに教わらない限り「基礎練」というものをやらないのではないでしょうか?
「少しでも上達したい!」「速くなりたい!」と思う方は、基礎練に取り組むことはベストな選択であると私は思います。
ラインを選べるようになる
もちろん今の私も、100回同じラインを通り続けるのは無理ですが、それを意識して練習に取り組んでます。
1人で走るだけならライン取りの重要性はそこまで高くないですが、レースのようなレベル差があるたくさんのライダーが走る状況では、この技術はとても重要となります。
基礎練で「速くなる」メリット
では、実際に基礎練に取り組んで得られるメリットについて、私の経験談を踏まえて紹介していきます。
コーナーがパッシングポイントになる
これは実際に基礎練を積み重ねていき、急成長してシリーズチャンピオンとなったCOMP-B時代に体感しました。
と言われていたので、コレを実際に体感したときは感動しました。
狭いコースでは難しいので別ラインを選んでパッシングしますが、スピード域の高いゲレンデ区間ではコレが大きなメリットとなります。
バックマーカーをパッシングしようとすると、周回差があるにも関わらず、「抜かれまい!」とスピードアップされる機会に度々出くわすと思いますが、そんなの関係なしに軽々パッシングできるようになります。
コーナーの進入速度も違えば、立ち上がりでのアクセル開度も大幅に違うためです。
なので狭い所で無理に抜こうとせず、少しだけ後ろについていき、コーナーや立ち上がりの直線で抜くという心の余裕が生まれますし、実際に簡単に抜けるようになります。
フォームが洗練されることで全体的に速くなる
たとえば2人のライダーがいたとします。
一年後、どちらの方が成長すると思いますか?
今まで流れからして答えは明確で、もちろんライダーAの方です。
エンデューロコースといえどもちろんコーナーはたくさんあり、結局は加速・減速・旋回の繰り返しです。
エンデューロコースは、難所があり、傾斜があるのが特徴的ですが、基礎練でフォームが改善されていくことで、気付いたら速く走れるようになってます。
8の字やオーバルでコーナーに進入する前には、必ず曲がれる速度まで「減速」します。
この「減速」、つまりブレーキングが上達していくことで「下りが速くなる」という現象が起きます。
「ブレーキング」と一括りに言ってますが、要素としては「ブレーキングフォームの改善」・「フロントブレーキの上達」・「リアブレーキの上達」の3つです。
ランディングスクールに参加したことある人はよく分かると思いますが、「加速してフルブレーキングして、この線でピッタリ止まる」みたいな練習をやったこと、もしくは動画で見たことはないでしょうか?
これは、ブレーキングの練習になるのと、さらに「止まれる安心感」を養う練習になります。止まれる安心感があると、安心して加速するコトができるようになります。
もちろんある程度の「慣れ」は必要ですが、この原理と同じで、以前は怖いと感じていた下りが、基礎練でブレーキングフォームが改善されて技術が上達することによって、「あれ?スピード上げても怖くないぞ?」という変化が起きます。
私は過去、下りが周りの同じレベルのライダーと比べて遅かったのですが、基礎練を集中的に取り組んだ結果、気付いたら下りも速くなってました。
ライディングの基盤を築き、発展させることが可能
すべてにおいて同じことが言えますが、勉強でも「基礎問題」を解いた後に「応用問題」をやると思います。
「応用問題」はもちろん、「基礎問題」が出来ていないと回答するのが難しいです。
コレはオフロードバイクでも全く同じです。
この説明は、エンデューロレースに出ているMX-IAの方々を見れば分かりやすいです。
MX-IAとなると、ライディングの基盤が高い次元で積み上げられてます。
しかし、モトクロスとエンデューロでは走るコースも違えばマシンセッティングも違うので、出始めの頃は間違いなく苦戦します。
という話をよく聞いてました。
しかし、
エンデューロに対して「適応」していくにつれ、急激に成績が伸びていき気が付いたらトップライダーとなってます。
これはまさに、高い次元でライディングの基盤が出来ている状態で「発展」させた結果です。
と師匠にアドバイスをもらっていましたが、コレが今ならよくわかります。
おわりに
今回は、基礎練で「速くなる」理由、基礎練で「速くなる」メリットについて解説しました。
- コースには「コーナー」がたくさん
- 進入・旋回・加速・減速の練習
- ラインを選べるようになる
- コーナーがパッシングポイントになる
- フォームが洗練されることで、全体的に速くなる
- ライディングの基盤を築き、発展させることが可能
「基礎練で速くなる理由」で紹介した内容は、師匠と出会って割とすぐのタイミングで話してもらいましたが、その後大ケガしてしまい、気持ち的に少しバイクから遠ざかってしまったタイミングがありました。
本気で「基礎練」に取り組み始めたのは、しばらく先の「COMPクラスに出よう!」と決意したタイミングである、2年くらいあとになります。
私自身、記事を書いて思い出すコトで懐かしいと感じると同時に、「基礎練の重要性」を再確認するコトができました。
この記事が皆さんの「速くないたい!」と思う気持ちに響いてくれたら嬉しいです。
つづく…。