私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
「へぇ~!そんなエグイ人ほんとにいるの!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
皆さんは、基礎練で行うオーバルや8の字を「コーナーの練習のみ」と思っているのではないでしょうか?
こういう声が私には聞こえてきます。
しかし基礎練で練習できる要素として、「加速・減速・旋回」以外にも「フォーム改善」「全体スピードアップ」「ライン取りの練習」などと、多岐にわたります。
実際に私は、基礎練をすることによって「スピード」を身に付けることができました。
「基礎練」といったら「くんすけブログ」
これを浸透させるため全4回に分けて、「速くなる」基礎練の極意を皆さんに伝えていきます。
「速くなる」基礎練の極意
- トップライダーの特別講義編(本記事)
- 外せないキーポイント編
- 取り組み方編
- 注意点編
何も考えずに基礎練を繰り返してしまうと「悪いクセ」を体に染みつかせることになりかねません。
トップライダーに手取り足取り、ライディングにおける「力の入れ方」を詳しく教えてもらえる環境であればまだしも、聞けない方が多いのも事実。
そこで私が、スポーツバイオニクス(生理学、解剖学、力学)にもとづき、6か月で100時間以上の基礎練を積み重ねて発見した、再現性のある「力の入れ方」を徹底解説します。
\ 成長速度爆上げ/
記事は以下の方に参考になります。
- 基礎練の重要性ついて知りたい方
- 基礎練のノウハウを知りたい方
- 基礎練でスピードを身に付けたい方
はじめに
私はブログを書いていく過程で、ある重要なコトに気が付きました。
私が自己紹介記事を出した後に、師匠がX(旧Twitter)でこのような投稿をしました。
読み出して数行で恥ずかしくなりそっ閉じ…速くなったのは彼の情熱と積み重ねの成果であって僕はもがいてる姿をニチャついた笑顔で見ていただけです。僕より澤木ismを体現してますねー https://t.co/TF8nOObaJx
— Ko.B (@itskobstyle) February 6, 2024
私は師匠から「基礎練の重要性」を教えてもらいました。
そして私の師匠は、「師匠の師匠」に「基礎練の重要性」を教わりました。
「師匠の師匠」はJNCCチャンピオン経験者で、私にとっては「超絶偉大な人」です。
というコトは、孫弟子である私が「基礎練の重要性」について広めることによって、「師匠の師匠の教え」を世に広めるというコトができると気が付きました。
これには背筋がピン!となる思いです。
くんすけの「基礎練」の経験値
では簡単に私の「基礎練」の経験値について書いてみます。
私は一応理系出身なので、数字で表現してみたいと思います。
私は過去に週5で基礎練に取り組んでいた時期がありました。
もちろん、レース前後、雨や雪などの天候、マシントラブルや整備などで乗れない期間もしっかりありました。
過去に集中的に基礎練していた時期である「FUN-CクラスからCOMP-Rに途中変更して、COMB-Bシリーズチャンピオンまでの3年間」でかなりざっくり、上記の乗らない期間を考慮して、平均練習回数を週3回として計算してみます。
週3回 × 4週× 12か月 × 3年 = 432回 ≒ 400回
3年間で大体400回くらいとなります。
では、これを一般的な練習量のライダーが、この日数を達成するとなると、どのくらいの期間が必要なのでしょうか?
上記と同じく、乗れない期間を考慮して練習回数を平均週1回とします。
週1回 × 4週 = 月4回
なので、一般的な練習量のライダーが私の経験値まで追いつくには、
400(回) ÷ 月4回 = 100か月
100か月 ÷ 12か月 = 8.3年
なんと8年かかります!!!!
気が遠くなりますね~(笑)
これに、毎回練習ノートを書いて振り返りを行い、疑問点は師匠に色々相談してきました。
私がどれだけ基礎練に取り組み、量をこなしてきたか理解していただけたでしょうか?
なので、大体皆さんが悩んで質問したくなるようなことは、私はほとんど経験済みだと思います。
この点に関しては、胸を張ってふんぞり返って言っておきたいと思います(笑)
ですが、それで私が、
と伝えたところで、
となることは目に見えていますし、週5回の基礎練に「全く再現性がない」ことは充分自覚しております。
また、「コレ必要なかったな~」とか、「遠回りだったな~」とか、ムダをたくさん経験してきたので、その辺も踏まえて解説していきます。
基礎練で「速くなる」理由
さかのぼるコト数年前…
まだ師匠と行動を共にする前の話です。
私が「X-PARK勝沼の期待の新人」と噂をされていた頃、WEX勝沼の実践セクションスクールの講師をしていた師匠と出会い、会えば多少の会話をするようになってました。
そしてある日、「今度電話しよう!」と言ってもらい、「基礎練の重要性」について1時間近く話してもらいました。
その時の話を再現してみます!
基礎練で「速くなる」理由は以下の3つです。
- コースには「コーナー」がたくさん
- 進入・旋回・加速・減速の練習
- ラインを選べるようになる
コースには「コーナー」が沢山
この日の内容は私にとって衝撃的でした…
林道ライダーからコースに通うようになり、「とりあえず山やコースを一生懸命走る!」しか選択肢になかった私に新たな選択肢、「基礎練」が加わりました。
そして、この頃師匠は「ベータのサポートライダー」だったため、業界トップクラスのライダーに気にかけてもらい、このような「特別講義」をしてもらったことに興奮していたコトをよく覚えています。
進入・旋回・加速・減速の練習
つづき。
基礎練でココまで上達してきた私にとっては、
と声を大にして言いたいです。
基礎練をやらない人は多いと思いますが、野球なら素振り、サッカーならリフティングやシュート練習、バスケならドリブルやシュート練習など、それぞれの分野で「基礎練」はあると思います。
オフロードバイクならオーバルや8の字が「基礎練」にあたります。
学生の頃にやっていた部活動なら、否応なしにコーチや先輩からそのスポーツの「基礎練」をやらされると思いますが、オフロードバイクでは誰かに教わらない限り「基礎練」というものをやらないのではないでしょうか?
「少しでも上達したい!」「速くなりたい!」と思う方は、基礎練に取り組むことはベストな選択であると私は思います。
ラインを選べるようになる
もちろん今の私も、100回同じラインを通り続けるのは無理ですが、それを意識して練習に取り組んでます。
1人で走るだけならライン取りの重要性はそこまで高くないですが、レースのようなレベル差があるたくさんのライダーが走る状況では、この技術はとても重要となります。
基礎練で「速くなる」メリット
では、実際に基礎練に取り組んで得られるメリットについて、私の経験談を踏まえて紹介していきます。
以下の3つです。
基礎練で「速くなる」メリット
- コーナーがパッシングポイントになる
- フォームが洗練されることで全体的に速くなる
- ライディングの基盤を築き、発展させることが可能
コーナーがパッシングポイントになる
これは実際に基礎練を積み重ねていき、急成長してシリーズチャンピオンとなったCOMP-B時代に体感しました。
と言われていたので、コレを実際に体感したときは感動しました。
狭いコースでは難しいので別ラインを選んでパッシングしますが、スピード域の高いゲレンデ区間ではコレが大きなメリットとなります。
バックマーカーをパッシングしようとすると、周回差があるにも関わらず、「抜かれまい!」とスピードアップされる機会に度々出くわすと思いますが、そんなの関係なしに軽々パッシングできるようになります。
コーナーの進入速度も違えば、立ち上がりでのアクセル開度も大幅に違うためです。
なので狭い所で無理に抜こうとせず、少しだけ後ろについていき、コーナーや立ち上がりの直線で抜くという心の余裕が生まれますし、実際に簡単に抜けるようになります。
フォームが洗練されることで全体的に速くなる
たとえば2人のライダーがいたとします。
一年後、どちらの方が成長すると思いますか?
今まで流れからして答えは明確で、もちろんライダーAの方です。
エンデューロコースといえどもちろんコーナーはたくさんあり、結局は加速・減速・旋回の繰り返しです。
エンデューロコースは、難所があり、傾斜があるのが特徴的ですが、基礎練でフォームが改善されていくことで、気付いたら速く走れるようになってます。
8の字やオーバルでコーナーに進入する前には、必ず曲がれる速度まで「減速」します。
この「減速」、つまりブレーキングが上達していくことで「下りが速くなる」という現象が起きます。
「ブレーキング」と一括りに言ってますが、要素としては「ブレーキングフォームの改善」「フロントブレーキの上達」「リアブレーキの上達」の3つです。
ランディングスクールに参加したことある人はよく分かると思いますが、「加速してフルブレーキングして、この線でピッタリ止まる」みたいな練習をやったこと、もしくは動画で見たことはないでしょうか?
これはブレーキングの練習になるのと、さらに「止まれる安心感」を養う練習になります。
止まれる安心感があると、安心して加速するコトができるようになります。
もちろんある程度の「慣れ」は必要ですが、まえは怖いと感じていた下りが基礎練でブレーキングフォームが改善されることで、「あれ?スピード上げても怖くないぞ?」という変化が起きます。
カコの私は、下りが周りの「同じレベルのライダー」と比べて遅かったのですが、基礎練を集中的に取り組んだ結果、気付いたら下りも速くなってました。
ライディングの基盤を築き、発展させることが可能
すべてにおいて同じことが言えますが、勉強でも「基礎問題」を解いた後に「応用問題」をやると思います。
「応用問題」はもちろん、「基礎問題」が出来ていないと回答するのが難しいです。
コレはオフロードバイクでも全く同じです。
この説明は、エンデューロレースに出ているMX-IAの方々を見れば分かりやすいです。
MX-IAとなると、ライディングの基盤が高い次元で積み上げられてます。
しかし、モトクロスとエンデューロでは走るコースも違えばマシンセッティングも違うので、出始めの頃は間違いなく苦戦します。
という話をよく聞いてました。
しかし、
エンデューロに対して「適応」していくにつれ、急激に成績が伸びていき気が付いたらトップライダーとなってます。
これはまさに、高い次元でライディングの基盤が出来ている状態で「発展」させた結果です。
と師匠にアドバイスをもらっていましたが、コレが今ならよくわかります。
おわりに
今回はオフロードバイクで「速くなる」基礎練の極意|トップライダーの特別講義編|ということで、基礎練で「速くなる」理由、基礎練で「速くなる」メリットについて解説しました。
基礎練で「速くなる」理由
- コースには「コーナー」がたくさん
- 進入・旋回・加速・減速の練習
- ラインを選べるようになる
基礎練で「速くなる」メリット
- コーナーがパッシングポイントになる
- フォームが洗練されることで全体的に速くなる
- ライディングの基盤を築き、発展させることが可能
「基礎練で速くなる理由」で紹介した内容は、師匠と出会って割とすぐのタイミングで話してもらいましたが、その後大ケガしてしまい、気持ち的に少しバイクから遠ざかってしまったタイミングがありました。
本気で「基礎練」に取り組み始めたのは、しばらく先の「COMPクラスに出よう!」と決意したタイミングである、2年くらいあとになります。
記事を書いて思い出すコトで懐かしいと感じると同時に、「基礎練の重要性」を再確認するコトができました。
この記事が皆さんの「速くないたい!」と思う気持ちに響いてくれたら嬉しいです。
つづく…。