当ブログは、初級者~中上級者にむけて、AA師匠のアドバイスで「急成長」して上級者になった実体験をもとに、エンデューロの上達に役立つ「ノウハウ・マインド」を惜しみなく伝えています。
参考レベル(JNCC、WEX)
- 初級者:レース経験1年以内、WEX60
- 中級者:FUN-D、FUN-C、WEX90、WEX120、COMP-R
- 中上級者:FUN‐B、COMP-R上位、COMP-B、WEX120総合10位以内
- 上級者:FUN-A、COMP-A
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私はカコに、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
「へぇ~!そんなエグイ人ほんとにいるの!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
今までの「速くなる」基礎練の極意シリーズを読んでくれてる人は、「速くなる」ためにやるべき基礎練の内容は理解してくれたかと思います。
オフロードバイクで「速くなる」基礎練の極意|トップライダーの特別講義編|
オフロードバイクで「速くなる」基礎練の極意|キーポイント編|
そして、
と思っていると思います。
そこで、今回は基礎練の方法を解説していきます。
皆さんは、基礎練をやるとしたらこんな疑問が沸いてきませんか?
私もいざ、基礎練をやると決めたときに色々と悩みました。
師匠にはざっくりやり方を教えてもらっていたので、細かい所は自分で試行錯誤しながら取り組みました。
しかし、
と悩んでいたのも事実です。
そこでくんすけブログを読んでくれている方がそうならないよう、今回は基礎練の具体的な方法について解説していきたいと思います!
何も考えずに基礎練を繰り返してしまうと「悪いクセ」を体に染みつかせることになりかねません。
トップライダーに手取り足取り、ライディングにおける「力の入れ方」を詳しく教えてもらえる環境であればまだしも、聞けない方が多いのも事実。
そこで私が、スポーツバイオニクス(生理学、解剖学、力学)にもとづき、6か月で100時間以上の基礎練を積み重ねて発見した、再現性のある「力の入れ方」を徹底解説します。
\ 成長速度爆上げ/
記事は以下の方に参考になります。
- 基礎練の重要性ついて知りたい方
- 基礎練のノウハウを知りたい方
- 基礎練でスピードを身に付けたい方
基礎練の使用物品
以下の通りです。
基礎練の使用物品
- カラーコーン
- キッチンタイマー
- トンボ
- スコップ
ぶっちゃけこれらは無くても全然大丈夫ですが、より「快適に」基礎練したい方は検討してみてもよいと思います。
※河原でなく通っているコースに基礎練エリアがある方は不要です。
カラーコーン
基礎練といえば??
カラーコーン!!
という程、馴染み深いのがコレ。
確かにその通りで、私も最初は使ってませんでした。
しかし石だと周りの景色と同化してしまって、
とコーナーの立ち上がりで、先の方を見ながら探す羽目になります。
この現象は、落ちているゴミや飲んだ後のペットボトルを使っても起こりました。
いっぽう、カラーコーンを使用すると一目瞭然でメチャクチャ遠くからでも分かります。
何個買えばよいか?
オススメは5~6個です。
最初は「端と端」で2個しか使用しませんでした。
しかし、だんだん色々と思考錯誤する過程で、
などなど、基準となる2つ以外にも必要になってきました。
また仕方のないコトですが、「踏んで壊す」可能性が高いです…。
というのが何回もありました。
これらを理由に、その都度買い直すなら一度に5~6個買っておいた方が楽です。
キッチンタイマー
色々な種類を試してみましたが、「軽くて薄い」形で落ち着きました。
これは、後ほど説明する「インターバル練習」で使用します。
時間計測をせずに、適当に練習をすると…
と気持ち的になりがちで、時間配分も「まばら」になりやすいです。
たとえば合計30分取り組んだとして、20分左周りのシッティング、5分右回りのシッティング、5分で左右周りのスタンディングといった感じで、時間配分に偏りが生じます。
これは、「リアブレーキを使えてやりやすい」シッティングの左周りを沢山やり、やりにくいシッティング右回り&疲れるスタンディングは少しだけという、「やりにくいものを避ける」という心理が働くためです。
タイマーを使用すれば、
と余計なコトを考えずに、ライディングに集中するコトができます。
トンボ
基礎練すると地面は掘れて、その掘り起こされた土がアウト側に溜まっていき、バンクができてくると思います。
また加速やブレーキングする箇所に、どんどんギャップができます。
当たり前ですが誰かが手直ししない限り、永久にそのままの状態です。
と最初は思っていました。
しかし、
また場所にもよりますが、地面が掘れてくると「石」が無限に沸いて出てきます。
出てきた石はどけておかないと、どんどん「小さめなガレ場」と化していき、旋回中にフロントタイヤが石に弾かれて何度も転びました…(笑)。
途中からトンボを購入して、路面を毎回手直しするようになりました。
これにより、「掘れて走りにくい路面」ではなく、曲がる箇所を奥にしたり、手前にしたり工夫して「走りやすい路面」でずーっと練習するコトが可能となりました。
掘れた路面は、すぐに手直しすれば土が柔らかいので容易に直せますが、時間が経つと土が固まり、スコップ等を使用しないと無理になってしまいます。
あと、地面が掘れていると河原を利用している一般の方が、「またバイクが荒らした!」となりがちですしね…。
スコップ
最初はトンボだけで事足りてましたが、段々「デカめな石」が出てくるコトが増えてきました。
そして、スコップ購入。
邪魔な石を掘り起こして、脇にどけるコトが可能となりました。
木製注意
「スコップ」と「トンボ」は毎回練習の度に持って帰ることはせず、コッソリ見えないところに置きっぱなしにしてました。
そのため劣化が激しく、取っ手部分が木製のスコップを使用していた時は「折れてしまった」コトがあるので、鉄やステンレス製をオススメします!
オーバル・8の字の大きさ
どのくらいの大きさでやればよいか見ていきましょう。
私が参考にしていた動画がコチラ。
ちょっと古い動画ではありますが、この動画を何回再生したことか…
今ではYoutubeで「モトクロス 8の字」と検索すると沢山の動画が出てきますが、私が検索していた時は前回の記事で紹介したように殆どありませんでした。
なので、「Motocross Figure 8」と検索して、動画を探してました。
気になった方はしらべてみてください。
この動画の通り、縦が大体10~15メートルくらいです。
だいたい「大股で一歩」が1mくらいなので、10歩あるくか、15歩あるくかという感じで決めていました。
なるべく平らな場所が理想ではありますが、どちらかに若干傾斜がついていたりすることが多いので、その点は諦めます(笑)。
走りにくさはもちろんありますが、一方に偏らないように反対周りなどして工夫しながら、その地形に合わせたライディングポジション&アクセルワークを身に付けます。
10mだと、タイトターンの練習。
15mだと、一般的な大きさのコーナリング練習というイメージです。
私は15mを重点的に練習しました。
縦長にするとアクセル全開練習
縦の長さを15mではなく、20m、25mと延長していくと、
アクセルを開けられる時間が長くなるため、「アクセル全開練習」をすることが可能です。
同時に速度が乗った状態からの「フルブレーキ練習」もすることもできます。
ただ、「アクセル全開」と「フルブレーキ」の練習に重点をおくとしたら、複雑な8の字ではなく単純なオーバルをオススメします。
横長にすると進入速度を上げる練習
一方、縦の長さを変えずに横の長さを長くしていくと、「進入速度」を上げる練習をすることが出来ます。
ただし、スピードが上がってくるにつれて「フロント荷重」する必要があるため、ある程度基礎が出来ている段階でないと、努力が実りにくい練習となります。
「コーナリングで重点的に取り組む順序」
以下の通りです。
- アクセルを2度開けしない(※アクセルを開けるタイミングは半円の後半でOK)
- 立ち上がりでしっかりアクセルを開ける(※加速姿勢が身に付く)
- 立ち上がりでアクセル全開にできる(※同時にフルブレーキできる)
- パーシャル域を使えるようになる(※アクセルの開け始めが早くなる)
- 進入速度を上げる練習をする(※フロントのトラクションがわかるように)
コレは私の過去の成長過程を振り返った経過ですが、③がしっかりできるようになった段階で、急激に成長するコトができます。
このそれぞれの項目に、それを可能にする「適切なライディングフォーム」があり、力の入れ方が存在します。
以前から何度もお伝えしているように、コーナリングは「進入」・「旋回」・「加速」・「減速」に分けられます。
コレを上記に当てはめて、「進入スピード」・「旋回スピード」・「コーナー出口のスピード」と言い換えて、練習するオススメ順序で入れ替えると、
コーナー出口のスピード > 旋回スピード > 進入スピード
という感じで、とにかくまずは二度開けせずにアクセルを開けられるような「コーナリングフォーム」を身に付けるコトをオススメします。
基礎練を時間で区切る
次に、「時間で区切る」必要性についてです。
私は、平日の仕事終わりに基礎練をしていたため、短時間で集中して練習する必要がありました。
インターバル練習
そこで、上記に挙げた「キッチンタイマー」が登場します。
10分練習して5分休んでを1セットとして、メニューをこなしてました。
感覚的には、
となります。
前回お伝えしたように「全力」で8の字をしていたため、今と違って色々な無駄な力が入っていたので余計にキツかったように思います。
しかし、時間が限られている自分にとっては、有効な練習方法でした。
タイマーどこに設置するか問題
そして、困るのがタイマーをどのようにして身に付けるか。
時間計測なら時計を見えるところに置いたり、止まって携帯で確認するればよいですが、時間で区切るには「終了の合図」が分からないと出来ません。
そこで、私が考えてやっていた方法を紹介します。
首から下げる
ネームホルダーの中にキッチンタイマーを入れて、首から下げる方法です。
しばらくの間、このやり方で行ってました。
首から下げたままだと「プラプラ」してしまい非常に邪魔なので、ジャージの内側に入れます。
ただ、タイマーが練習しているうちに背中側に回ってしまい、引っ張り出すのに苦労したり、ヒモが絡まったり、ホルダーを止めている部分が弱くなってすぐに落っこちてしまうようになったりした記憶があります。
車体に付ける
次に試したのがこの方法。
ハンドルのバーパッドに養生テープで取り付けました。
とテンション上がったのを覚えています。
この方法、最初のうちはとても良かったです。
ホルダーのように壊れる心配もなく、ヒモが絡まって引っ張り出すのに苦労することもありません。
しかしある日。
首から下げるのと違い、振動をもろに受けるので「キッチンタイマー」自体が壊れてしまいました…。
何度か誤魔化して使用してみましたが、ついに音が出なくなり買い直す羽目になりました。
ヘルメットのバイザー裏に付ける
そして、最後に行き着いた方法がコレ。
養生テープでバイザー裏に張り付けます。
この方法の良い点としては、タイマーが壊れることもない上に、ヘルメットの内側に「音」が良く聞こえるコトです。
首から下げていた時は、気が付いたら音が鳴っていたというパターンが何度もありましたが、この方法にしてからそれが無くなりました。
注意点としては、記憶に頼ってスタートボタンをヘルメットを被った状態、「ノールック」で行うと、まれに推し間違いでスタートしていないことがあるくらいです。
確認してみると、10分にセットしたのに11分になって止まっていました。スタートではなく時間を増やすボタンを押してしまっていたと理解しました(笑)
理想の路面
理想の路面はズバリ、
「硬くて滑る」路面です。
理由としては、掘れにくく適度にスライドするコトでマシンコントロール技術が磨かれるためです。
アクセルをガバ開けすると簡単にリアが滑るので、「滑ったら半クラッチで駆動を逃がす」という練習にもなります。
また、滑りやすい路面では慎重なアクセルワークが要求され、雑に行うとすぐ転倒します。
さらに、掘れる路面だとすぐギャップが出来てしまう上に、ワダチやバンクができやすくなります。
バンク・ワダチの落し穴
なぜワダチやバンクができにくい方がよいのでしょうか?
理由はズバリ、
上手になった気分になってしまうためです。
これは過去に体験済みです…(笑)
しかし、実際にコースで走ってみると…
当時は凹みましたが、今なら理由が分かります。
ワダチやバンクは、フラットコーナーと比べると「曲げるアクション」をそれほどしなくても、曲がりやすいためです。
つまり、曲げようとしなくてもある程度は自然に曲がってくれる上、雑なアクセルワークでも曲がれてしまい、盛大な勘違いをしてしまいます…。
普段よりワダチを利用してスピードを上げられるため、気分はモトクロスライダーです(笑)
しかし「キッカケ」のないフラットコーナーは、自分で「曲がるキッカケ」を作らない限り曲がるコトができません。
なので、初級・中級者の場合は「硬くて滑る路面」で練習するコトをオススメします。
おわりに
今回はオフロードバイクで「速くなる」基礎練の極意|方法編|ということで「基礎練の使用物品」「オーバル・8の字の大きさ」「時間で区切る」を解説しました。
基礎練の使用物品
- カラーコーン
- キッチンタイマー
- トンボ
- スコップ
オーバル・8の字の大きさ
- 縦長にするとアクセル全開練習
- 横長にすると進入速度を上げる練習
基礎練を時間で区切る
- インターバル練習
- タイマーどこに設置するか問題
また、理想の土質についても解説しました。
今回の「基礎練の極意」シリーズを書くにあたり私自身、色々内容をまとめる過程でカコを振り返る良いキッカケとなりました。
私もまだ発展途上なので、今後また「基礎練」で書く内容を思いついたら追記していこうと思います。
この「基礎練の極意」シリーズの内容が、皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。