エンデューロレースに参加されたことのある皆さんは、順位を上げるためにどんな練習が必要だと感じていますか?
このような感じではないでしょうか?
わたしも以前は、まったく同じことを考えていました。
しかし「順位を上げる=スピードをつける」という発想だけでは、まだ順位アップには足りない可能性が高いです。
レース会場にはコーナーだけでなく、ウッズやガレ、ヒルクライムやダウンヒルなど、さまざまなセクションがあります。
結論として、順位を上げたいならコーナー・ウッズ・ヒルクライムの3項目を重点的に練習するのがおすすめです。
基礎錬でスピードを上げるだけでなく、ウッズで傾斜とラインどりを習得し、ヒルクライムを練習することで「登れるor登れない」の順位変動をなくします。
そこで今回は、エンデューロレースの各セクションを練習項目として深ボリしつつ、優先的に取り組むべき練習項目を徹底解説していきたいと思います!
この記事は以下の方に参考になります。
- レースで今より順位を上げたい方
- エンデューロの総合的な実力を身につけたい方
- 何を練習したらよいか分からない方
エンデューロレースの構成要素は6つ

優先的に取り組むべき練習項目を紹介する前に、エンデューロレースの構成要素を認識しておきましょう。
エンデューロレースの構成要素は、以下の6つです。
- ゲレンデセクション(グラストラック)
- ウッズセクション
- ヒルクライム&ダウンヒルセクション
- モトクロスコース
- ロックセクション
- 特殊セクション(丸太、タイヤなど)
出場するレースや会場によって構成要素は異なりますが、全体としてみれば6つの要素に分かれています。
それぞれのセクションの特徴を、以下の表にまとめました。
| 種類 | 特徴 |
| ゲレンデ | ・コース幅が広い高速エリア ・走りやすいがギャップと動く石に注意 |
| ウッズ | ・低速~中速で走行できるエリア ・根っこや埋まった石、ギャップがある |
ヒルクライム | ・斜面の角度によって難易度が変わるエリア ・マディになると難易度が急上昇する |
| モトクロスコース | ・ジャンプやバンクがあるエリア ・走りやすい一方、実力差が出やすい |
ロック | ・石や岩が敷き詰められたエリア ・車体が振られやすく、転倒のダメージが大きい |
特殊 | ・丸太やタイヤが設置されたエリア ・フロントアップのスキル必要となる |
優先的に取り組むべき練習項目は3つ

エンデューロレースの構成要素を、練習項目として書き換えると以下の通りです。
- コーナリング(加速・減速ふくむ)
- ウッズ
- ヒルクライム
- ダウンヒル
- ガレ場
- ギャップ
- 難所
- 丸太&タイヤ越え
- キャンバー
思いのほか練習する内容が多いことに、驚かれた方もいるのではないでしょうか。
すべてを練習しようと思っても時間が足りないため、初~中級者の方が優先的に取り組むべき練習項目を、以下の3つに絞りました。
- コーナリング(加速・減速ふくむ)
- ウッズ
- ヒルクライム
コーナリング・ウッズ・ヒルクライムを優先的に練習することで、エンデューロレースで重要なセクションを攻略可能です。
特にヒルクライムは「周回できるor周回できない」を決める重要な要素なので、エンデューロレースに出場するならマストと言えます。
コーナリング(加速・減速ふくむ)
どのコース会場も、究極をいうと「コーナーの組み合わせ」で形成されています。
「上達」を目指すには初~中級者だけでなく、上級者も含めたすべてのライダーにとって「コーナリング」技術を高めることが必要となります。
以下に、師匠から教えてもらったポイントは、以下のとおりです。
仮に1周60個のコーナーがあるとして、速いライダーと遅いライダーの差が1秒だとすると、たったの1周だけで60秒の差がつく計算になる。
1周だと「たった60秒」だが周回するごとに積み重なり、レースを終えることにはとんでもない差となる。
コーナリングの練習方法としては、8の字やオーバルなどの基礎錬をするのがベストです。
8の字やオーバルに取り組むことで、ライディングの基礎となる「加速・減速・旋回」のすべてを練習することが可能です。
基礎錬の重要性や具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています▼
»【保存版】オフロードバイクの基礎錬まとめ|要点・方法・メリットを徹底解説!
ウッズ
ウッズは「傾斜・ライン取り」において、とても重要な練習になります。
ふだん河原のような平たんな路面で練習している方は、意識して練習に組み込む必要があります。
それぞれのポイントは、以下のとおりです。
傾斜
路面に傾斜が加わると、「サスセッティング・エンジン特性・アクセルワーク」が重要となる。平たんな路面では問題なくても、傾斜が加わると急に走りにくくなる場合がある。
ライン取り
ライン取りはどのセクションにおいても非常に重要となり、ウッズで意識して練習していくとラインが見えるようになる。
「調子よい!」と河原で思っていても、ウッズで練習してみるとダメダメな経験を何度もしました。
サスセッティングがダメでフロントがハジかれまくったり、キャブセッティングがダメでめちゃくちゃ走りにくかったり、タイヤ選択をミスってマディで前に進まなかったり……。
ウッズ練習方法
ウッズ練習において意識するポイントは、以下の3つです。
- なるべくスタンディングで走行する
- 「速く」ではなく「スムーズ」を目指す
- 傾斜に合わせたポジションをとる
ウッズは全体的にスタンディングで走行することを意識します。
木の根やギャップ、倒木や石が混在しているウッズは、体を大きく動かしやすいスタンディングポジションでないと、急に転倒する可能性があるためです。
他の2つのポイントは、特に重要となります。
「速く」ではなく「スムーズ」を目指す
ウッズは「アクセルを開けて高回転域を使用」というよりは「高めのギアで低中速域を使用」という走り方をすると、疲れずに速く走ることができます。
トップライダーはウッズでとんでもない速さで走り抜けていきますが、必ずしもパワーバンドでアケアケで走っているとは限りません。
速く走ろうとすると、どうしてもアクセル開度が大きくなり、ギクシャクしやすくラインも外しやすくなるため、スムーズさを意識して走行します。
傾斜に合わせたポジションをとる
「バイクの真ん中にのる」のがライディングの基本となりますが、傾斜が加わることにより「真ん中」が変わるため、ポジションを変える必要があります。
初~中級者だと傾斜に合わせたポジションが分からない傾向にあるため、走りが不安定になりがちです。
はじめは傾斜があるセクションで「真ん中にのる」というのが難しいですが、「走りやすい!」と思うポジションを自分で見つけていくのが、上達の近道となります。
ヒルクライム
ヒルクライムは「登れるか登れないか」で、その後の展開が大きく変わる場合があります。
ボーナスラインとして難易度が高めなヒルクライムが設定されるレースもあり、大幅なタイプアップにつながる可能性があります。
簡単なヒルクライムでもマディなると難易度が急上昇する場合もあるため、しっかり練習に取り組んでおくのがおすすめです。
ヒルクライム練習方法
ヒルクライムはまず緩い傾斜の登りで、基本的なポジションを習得する練習をします。
わたしは以下の動画を繰り返し視聴し、参考にしていました。
いきなり高難易度のヒルクライムに挑戦すると、まくれてバイクが上から降ってきたり、バイクを転がして壊す可能性があるため、段階を踏んで臨むようにしましょう!
練習項目の活用法

ここまでの項目を読んでそのように思う方もいると思います。
そこで、わたしが考えて実践していた「練習場所の決め方」や「自分の実力を確認する方法」を共有したいと思います。
練習場所の決め方
練習場所の決め方としては、自分が練習している場所に紹介した練習項目を当てはめて決めます。
実際にわたしが作った表が、以下のとおり。
| 練習項目 | 河原 | 山 | 勝沼 |
|---|---|---|---|
| コーナー | ◎ | △ | ◎ |
| ゆるい登り・下り | ◎ | ◎ | |
| ヒルクライム・ダウンヒル | ◎ | ○ | |
| ギャップ | ◎ | ○ | |
| 丸太 | ◎ | ※○ | |
| 難所 | ◎ | ※○ | |
| ガレ場 | ◎ | ||
| キャンバー | ○ | ※○ |
※○:ハードエンデューロセクションを使用する場合
わたしは自分が作った表を見たとき…
自分で自分に失笑しました……。
実際に上記のように表を作ってみると、練習場所でできる「練習項目」が一目瞭然です。
わたしは表を参考にして、基礎練だけでなく山練やコース練を取り入れ、「総合的な実力」の強化を意識して練習していました。
自分の実力を確認する方法
自分の教えてもらている人、もしくは目指している人を10として、現在の自分の実力を確認します。
わたしは師匠と比較して、現在の実力を確認しました。
以下が、2024年の6月にわたしが実際に作った数値表です。
| 項目 | 師匠 | くんすけ |
|---|---|---|
| コーナー | 10 | 8 |
| 登り | 10 | 7 |
| 下り | 10 | 7 |
| ヒルクライム | 10 | 5 |
| ダウンヒル | 10 | 6 |
| ギャップ | 10 | 6 |
| 丸太 | 10 | 6 |
| 難所 | 10 | 4 |
| ガレ場 | 10 | 8 |
| キャンバー | 10 | 7 |
※成長の度合いによって、数値を変動させます。
わたしは実際に表を作ってみて、自分の取り組むべき項目が明確になりました。
うすうす実力差は理解していたつもりでしたが、実際に数値化してみて「なかなかの衝撃」でした。
わたしは「ヒルクライム」と「難所」が苦手と明確にわかり、山での練習にも重点をおくように考えが変わりました。
おわりに
今回はエンデューロで上達するのに必要な練習項目「3選」を徹底解説ということで、エンデューロレースの構成要素や、優先的に取り組むべき練習項目、練習項目の活用法を紹介しました。
なんとなーーく練習に取り組むのと、明確に目標を立てて練習に取り組むのでは、努力した先の到達地点がまるで変ってきます。
今回紹介した考え方を参考にして、ぜひ自分に合った練習を組み立ててみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。












