私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
「へぇ~!そんなエグイ人ほんとにいるの!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
皆さんは、「速いライダー」が自分と何が違うのかわかりますか?
全部あたりですが、とどのつまり「何がうまい」のでしょうか?
ということは「何がうまい」のですか?あと一声!
そうです!その通りです!!
速いライダーは「身体の使い方」がうまいため、バイクの扱いもうまく、結果として速く走ることができます。
つまり、速いライダーの「身体の使い方」をマネすることができれば、速く走れると言い換えることができます。
研究熱心な私は、この「身体の使い方」という点に注目しました。
JNCCやGNCC、EnduroGPだけでなく、MXGPやAMAライダーまで、とにかく「速いライダー」のライディング、特にコーナリングフォームを見まくりました。
そして見つけた共通点。
「足首90度」です。
例外なくみな、足首90度になっていました。
「足首の重要性」は以前から知っている内容ではありましたが、なんどもなんども「足首90度」にチャレンジしましたが、結局できませんでした……。
できたとしても「走るとすぐ忘れる」というしまつ。
いずれ「速くなったら足首90度になる」と思っているみなさん。
ここで断言します。
ぜったいに「いつのまにか出来ている」にはなりません。
私は基礎練を6年以上、累計500時間以上やってもできませんでした。
なぜかというと、力の入れ方が「めいかくに」違うからです。
このような方もいるかもしれません。
では聞きますが、
「足首」と「股関節」を連動して使えていますか?
骨盤ではなく、「股関節」です。
足首90度は「力の入れ方」の結果です。
方法ではないので「形だけマネ」しても全く意味がありません。
正しい力の入れ方で「足首90度」になると、プライオメトリクスでいわれる「足のバネ」を使えたり、ハムストリングを有効に使えることで、「強力なステップ荷重」を実現することができます。
「足首90度」を諦めきれないわたしは、スポーツ系の書籍やyoutubeで研究しまくり、2024年に基礎練を6か月で100時間以上取り組んでその「身体の使い方」をようやく発見し、ライディングに落とし込みました。
習得したあとの昨シーズンJNCC最終戦は、COMP-Aでベストラップは4位(順位は5秒差で5位)という、上位陣に食らいつくスピードを発揮することができました。
昔の自分では「到底考えられない」スピード域です。
半年ぶりのJNCC。
クラス 5位
総合 22位前半に、はじめてAクラス上位やAAライダーの近くで走れました。
以前より「一発のスピード」がつきましたが、後半のタレてしまうのが課題…
キツかったけど楽しかった〜☺️
来年も頑張ります💪💪 pic.twitter.com/w2FZYHNPN6
— くんすけ@練習の虫🐛#05 (@kunsuke5_com) November 11, 2024
その膨大な時間と労力をかけて発見した「力の入れ方」を今回の記事で詳細に解説していきます。
紹介する「力の入れ方」は「くんすけ独自理論」ではなく、「スポーツバイオメカニクス(力学・解剖学・生理学)」に基づいているため、再現性があります。
トップライダーが「スクール・動画・雑誌」で語るライテクを、深く理解して「自分のもの」にする大きな手助けとなります。
この記事は以下の方に参考になります。
- 足首90度でフォーム改善したい方
- 成長速度を爆上げしたい方
- スピードを身に付けたい方
- ステップ荷重を強化したい方
- 外反母趾の方
- 子供がバイクに乗っている方
「足首90度」にできるメリット
カッコよいライダーのカッコいいライディングフォームに近づける「足首90度」。
「足首90度」にできるメリットは以下の通りです。
- 段違いのトラクションを感じれる
- コーナリング精度が上がる
- マシンの真ん中に乗りやすくなる
- スタンディングの走破性が増す
段違いのトラクションを感じれる
明らかにトラクションさせることができるようになります。
私はYZ250Xに乗っていますが、今までとはあきらかに違う「リアタイヤの路面への食いつき」を感じられるようになりました。
今までは「荒れた路面」をゆっくり走る場合、スピードのごまかしが効かないため簡単にスタックしてしまいました。
速く走る場合でも、アクセル開け始めにリアがスライドしたり、路面をかいてしまって前に進みにくかったりしましたが、明らかにそのパターンがへりました、
真ん中に乗りやすくなる
「足首90度」にすることで下半身がズレにくくなり、真ん中に乗りやすくなります。
前提条件として「真ん中に乗れる」ということになりますが、以前「真ん中に乗る」方法の詳細記事を書いたのでそちらを参考にしてください。
【超・重要】サスセッティングの「違いがわかる」ライダーになる方法3選
もちろん荒れている路面や、傾斜のついた登りでは「真ん中に乗る」のが難しいですが、今までよりも下半身がズレにくくなります。
コーナリング精度が格段に上がる
ワダチをトレースしやすくなり、行きたい方向にいきやすくなり、アクセルの開け始めが早くなります。
「速いライダー」のコーナリングフォームを研究したので、「足首90度」にできるようになって1番恩恵を受けた内容が「コーナリング」でした。
さんざん基礎練に取り組んで試行錯誤してきましたが、今回の発見が「最大の効果」を発揮する内容でした。
スタンディングの走破性が増す
スタンディングでもトラクションさせることが可能になります。
スタンディングって、「ただ立って力を抜く」だけだと思ってませんか?
このような方も多いのではないでしょうか。
今回紹介する「力の入れ方」を習得すると、スタンディングで「路面にリアタイヤを押し付けている」ことを感じ取れるようになり、安定して速く走れるようになります。
これは「平らな路面」だけでなく、「傾斜がついた路面」や「荒れた路面」でも有効です。
足首と股関節の連動が必須
「足のバネ」「ハムストリング」を有効に使えると、「強力なステップ荷重」を実現できます。
それには「足首と股関節の連動」が必須となります。
骨盤ではなく「股関節」
骨盤と股関節の主な違いは以下の通りです。
特徴 | 骨盤 | 股関節 |
---|---|---|
構造 | 骨(腸骨、恥骨、坐骨、仙骨、尾骨)からなる | 骨盤と大腿骨が接続する関節 |
役割 | 身体の支え、内臓の保護 | 脚の動きと体重の分散 |
可動性 | 固定されていて動きは限定的 | 高い可動性を持つ(球関節として動く) |
部位の範囲 | 身体の中枢(体幹の下部) | 骨盤と脚の接続部 |
骨盤を立てて乗る。
このワードは皆さんも「耳にタコができる」くらい聞いたことあるのではないでしょうか?
私もライディングフォームの研究をしていると、頻繁に見聞きしました。
しかし「骨盤」と言われる部位は、「腸骨、恥骨、坐骨、仙骨、尾骨」の5つの骨の総称です。
「骨盤を意識する」となると、この5つの骨のあたり「だいたいこの辺」という感じで意識をむけることとなり、固定されていて動きは限定的です。
「骨盤を立てる」という乗り方は、直線では意識しやすいですが、コーナリングとなるとどうでしょうか?
コーナリングは車体を倒した「ななめの状態」で、片方の足を出して反対の足でステップ荷重します。
このとき皆さんは、左右の足が違う動きをしている中、「骨盤を立てる」ことを意識することができるでしょうか?
私はいくら基礎練をやってもできませんでした……。
いっぽう股関節は、「股の少し上あたり」に大腿骨の球体が骨盤のくぼみに「はまり込む」形で左右でついになって形成されており、高い可動性を持ちます(球関節として動く)。
そのため「右側の股関節」「左側の股関節」と意識を分けてつかうことが可能です。
これによりコーナリングでの外足、アウト側の「ハムストリング」を使うという動きが可能となります。
直線では「左右の股関節」を使うことで、両足とも同じ動きをすることが可能です。
これは「なんとなくこの辺」となりやすい骨盤ではなしえない、高度な動きとなります。
ハムストリングを使う
ハムストリングは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つの筋肉で構成されています。
皆さんは「ハムストリングを使う」「もも裏の筋肉を使う」と、なんどか聞いたことがあるのではないでしょうか?
オフロードバイクに限ったことではなく、ハムストリングは多くのスポーツ動作で重要であるとうたわれています。
スポーツでハムストリングを使うメリットは以下の通りです。
- 走るスピード向上
- ジャンプ力が強化
- 急停止・方向転換がスムーズ
- ケガの予防
- 瞬発力が向上
- 筋持久力が向上
- 全身の連動性を高める
- フォームが安定し効率向上
いっぽう、このように思ったことはないでしょうか?
ハムストリングは「伸張反射」をすることで、使えるようになります。
伸張反射とは、筋肉を伸ばして「反射的に縮もうとする作用」を使い、筋肉をバネのように使える機能のことです。
これにより、大きな力を発揮することができるようになります。
足首と股関節を連動させることにより、ハムストリングの伸張反射を使えるようになります。
その結果として「強力なステップ荷重」を実現することができ、ライディングの大きなプラスの効果をもたらします。
「足のバネ」を使う
皆さんはスタンディングフォームで何を意識していますか?
ツッコミどころ満載ですが……(笑)
スタンディングしているとき、下半身でステップに対して「何かしらのアクション」をしているでしょうか?
ただ足のをせているだけ。
このような方も多いのではないでしょうか?
「ただ足をのせているだけ」だと、「加速・減速・コーナリング・傾斜・難所」すべての場面においてトラクションさせることが難しくなります。
今回紹介する力の入れ方で「足首90度」にすると、ふくらはぎの「伸張反射」を利用することができ、「足のバネ」を使うことができます。
「足のバネ」は、脚部の筋肉や腱が持つ弾性や瞬発力を指します。この性質によって、ジャンプや走るときに大きな推進力を生み出すことができます。
「足のバネ」は身体能力の重要な要素であり、多くのスポーツや日常動作で大きな役割を果たします。それを鍛えることで、効率的で力強い動きを可能にします。
これにより、ギャップや荒れた路面でも身体がブレにくく、サスペンションを有効的に使うことができます。
今までは「なりで通過」してフラれたり、弾かれたりしていたセクションで、身体・車体がブレにくくなることで楽に通過できるようになります。
外反母趾の人は注意が必要
外反母趾とは、足の親指(拇趾)が外側に曲がり、変形する病気です。
一般的に外反母趾の方は「足の使い方がヘタ」な傾向があり、ステップ荷重に大きな悪影響を及ぼしている可能性があります。
実は私も軽度な外反母趾で、以前「ペタペタあるき」をして「外足荷重」であったため、外反母趾になったと推測しています。
いまいちど、自分の「足の指の形」を確認してみてください。
外足荷重の弊害
外足荷重だと、人体の構造的に足の力がいれにくいため、ステップ荷重どころか体制が不安定になりやすいです。
ふくらはぎ外側の骨である「腓骨」の真下には、支える骨が存在しません。
これは「荷重を掛けたくても、掛かりにくい」構造となります。
いっぽう、ふくらはぎ内側の骨である「脛骨」の真下には「距骨」があります。
支える骨が存在しているため、「荷重を掛けやすい」構造となります。
「距骨」は足首の中央に位置し、体のバランスを保つ役割や足首の筋出力をつかさどる役割を担っています。
よく聞く「母指球で乗る」という状態は、「足裏の内側」でステップ荷重することを意味するので、解剖学的にも「理にかなっている」といえます。
「いつかできる」は永久にこない
このように思って基礎練をマジメに取り組みはじめ、COMP-RからCOMP-Aシングルになりましたが……
結局「しぜんとできる」ようには、なりませんでした。
林道ライダー出身で基礎練を6年以上、試行錯誤をくり返しながら累計500時間以上取り組んできた私が出した結論なので、信ぴょう性はあると思います。
しぜんと正しい力の入れ方ができていて、「足首90度」になっているエンデューロライダーのほとんどが、トップライダーです。
もしくは幼少期にオフロードバイクに乗っていた経験がある「速いライダー」です。
フォームをマネしても意味なし
ライディングフォームを作っている「力の入れ方」を学ぶ必要があります。
「フォームをマネしても意味ない」ことは、以下の動画の説明が分かりやすいです。
力の入れ方は「すでに習得している人」に聞くのがベストです。
聞ける環境にある人はラッキーですが、そうでない人の割合の方が多いと思います。
さらに聞ける環境にある人も、相手が「しぜんと無意識に」習得しているパターンだと、身体の感覚を適切に言語化する必要があるため、どーしても説明が難しくなる傾向にあります。
私は過去になんども「足首90度」の実現にチャレンジしました。
COMP-R時代に「速いライダー共通の足首90度」を発見し、COMP-Aシングルになるまで毎年フォーム改善に取りくみました。
毎回「今度こそは足首90度になってるはずだ!」と思ってビデオ撮影したり、レース写真を確認したりしましたが…
確認するたびに挫折。
「足首90度」を実現するにあたり、私ほど悩みたおして試行錯誤しまくってきた人は全国的にみて少ないと思います。
今回紹介するのはライディングの「スキル」や「フォーム」ではなく、もっと根本的な内容である「力の入れ方」で、ライディングすべてにおいて効果があります。
「力の入れ方」はさまざまなスポーツで有効性がうたわれている「ハムストリング&足のバネを使う方法」となります。
私は「力の入れ方」を習得した結果、師匠を含めたさまざまなトップライダーからの助言や、スクール受けたときの内容、オフロードバイク雑誌に書いてるライテク、国内外のyoutube動画をみて蓄積していた知識を、ようやく繋げることができました。
※習得期間には個人差があります。
スポーツで新しい動作を習得するには、「シナプス」と「神経回路」の形成が重要です。シナプスは脳や神経細胞同士をつなぐ部分で、練習を重ねるたびにそのつながりが強化され、神経回路が効率的になります。
最初は脳が細かく動きを指示するためぎこちなくなりますが、繰り返し練習することで動作がスムーズになり、自動的にできるようになります。また、失敗や試行錯誤を通じて「最適な回路」が選ばれ、動作が体に定着します。
このように、新しい動作を身につけるにはシナプスの強化と神経回路の構築に時間が必要です。
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