くんすけ@練習の虫(@kunuke5_com)です。
私は過去にJNCCで、「FUN-C表彰圏外→2年後COMP-Bシリーズチャンピオン」という「超・急成長」をしました。
え!?!?そんなエグイ人いるの!?!?」と思った方へ、私の自己紹介はコチラ
皆さんはJNCC&WEXの「コース下見」で何をイシキして見ていますか?
このような返答の方が多いのではないでしょうか?
私も以前、特に何も意識せずに、メインルートになりそうなところを確認しながら1周するだけでした。
COMPクラスのボーナスラインを見て、
と叫んでいた自分がもはや懐かしいです(笑)
しかし!!!
師匠と一緒にレース活動をしてもらえるようになり、JNCCで毎回行う「コース下見」が、「AAトップライダーのコース下見ツアー」と化しました。
ご存じの方が多いとは思いますが、師匠はWEXで「実践的セクションスクール」をホームコースのX-PARK勝沼で何度も行っています。
え、もちろん知ってますよね?
師匠の見た目はこんな感じです。
「え?本人??」と私が思うくらい、この画像メチャクチャ似てます!!(笑)
そんなチョー絶ウルトラ恵まれている環境のわたくしが、師匠から教わった「エッセンス」を皆さんにおすそ分けしたいと思います!!
名付けて、
【ネット版】AAトップライダーによる「コース下見」ツアーです!!!
この記事は以下の方に参考になると思うので、是非最後まで読んでみてください。
「コース下見」5つのキーポイント
ズバリ、以下の5つとなります。
- 入口から出口を直線的に見る
- 速いルートを探す
- メインルート以外も確認
- 荒れていないラインを探す
- ムズかしい所の考え方
入口から出口を直線的に見る
これは全てのセクションで同じコトが言えます。
「ケースバイケース」ではありますが、基本的な考え方は同じです。
特に有効的なのが「ウッズセクション」です。
「左のイン側」のコーステープ(青色)から、確認できる先の方の「右のアウト側」のコーステープ(赤色)を見つけ、そこに向かって一直線になる「ライン取り」を考えます。
単純に「クネクネ曲がるライン」を走るのと、「直線的なライン」を走るのでは、同じ人が走ったとしても「走行タイム」が全然違ってきます。
「ウッズセクション」だと、切り株があったり倒木があったりして一筋縄ではいきませんが、これをイシキするだけでかなりライン取りが変わってくると思います。
速いルートを探す
これは上記で説明した「入口から出口を直線的に見る」と同じようで若干違います。
言語化すると、「入口はムズかしいが速いライン」とか「スピードを乗せられるライン」のことを指します。
「入口はムズかしいが速いライン」は、例えば「フロントアップ」をしないと乗り越えられない障害物があるとか、急こう配になっていてムズかったりするけど、その先は他のルートよりもスムーズに走れたりするラインです。
「スピードを乗せられるライン」は少し遠回りであっても、走行スピードを乗せられて次に繋がるようなラインです。
これはどちらも「その先に繋げる」ライン取りをするという考え方です。
メインのライン以外も確認
これも非常に重要なポイントです。
何も意識せずに下見をしていると、メインとなるラインやマーシャルが走った後のタイヤ痕などを見るだけだと思います。
しかし、誰しもが必ず自分よりも遅い人を「パッシング」する機会があると思います。
とチョイチョイ言っております。
ウッズでは色々なラインが出来ている場合は、抜きたい前走者と別のラインを選べばよいですが、ゲレンデなどの広いコース幅で抜く場合、メインルートよりも「外側」もしくは「内側」のラインを走ったりすると思います。
たとえば、遅い人をアクセル全開で「外側」のラインから抜こうとして、草の陰に「穴」や「デカい石」が隠れていたらどうでしょうか?
おそらく、ハイスピードで前転もしくは思いっきり吹っ飛ぶことになります。
下手するとそのままリタイヤ、救護室に向かって最悪「骨折コース」となります…。
つまり、そのようなリスクを防ぐためにも、「メインルート以外のラインも走れるかどうか?」というコトもしっかり「コース下見」の段階で確認する必要があります。
荒れていないラインを探す
これは言い換えると、「場合によっては少し遠回りかもしれないけど、ギャップが少なくて疲れにくいライン」です。
師匠を含むトップライダーの方々は大体、荒れてないラインを選んで走っています。
「え!そこ走る!?」という驚きのラインもあれば、「そんなラインあったんだ!!」と感心してしまうラインもあります。
師匠と「コース下見」していると、
と言いながら、草をかき分けながら進んでいく光景をよく見かけます。
ついでに、「師匠のライン取りのスゴさ」を私が体験したエピソードを1つ紹介します。
私の衝撃を受けた経験談
ある日、師匠と一緒にホームコースであるX-PARK勝沼のエンデューロコースで練習していたときのコトです。
その日はレース開催後だったというコトもあり、路面がかなり荒れていてギャップだらけでした…
そんな中、私は師匠に引っ張ってもらいながらエンデューロコースを一生懸命追いかけてました。
そして、衝撃的な場面を目撃します。
なんと、ギャップで荒れているラインをタイヤ1本分アウト側、土手みたいになっているキワキワをバランスとりながら走っているではありませんか!!しかも速い…。
イメージとしてはこんな感じでした。
もちろん、走り終わってすかさず質問です。
このようにレベルが上がれば上がるほど、色々なライン取りを試しながら自在に走っています。
またレース中においては、
とか
などといったアドバイスをいただいております。
このようにAAライダーとなると、「荒れているライン」を走ってもただでさえ激速なのにも関わらず、「荒れていないライン」や「スムーズなライン」を見つけて走っているため、更に激速となり、私のようなCOMP-Aライダーに対しても「とんでもない差」が出来上がるワケです。
ムズかしい所の考え方
ムズかしい所、いわゆる「難所」については、考え方を2つ紹介します。
ムズかしい所は序盤でトライする
「ボーナスライン」や「ムズかし目なライン取り」は、コース下見でしっかり自分のイケるイメージを想像しながら見るようにします。
たしかにその通りです。
コース下見で見た時は「いや~メチャクチャムズかしそうだな~」と思っても、実際走るとそうでもないときがチョイチョイあります。
師匠はこのようなアドバイスをしてくれています。
更に、
などといったアドバイスをいただいております。
渋滞を予測してライン取りを考える
ムズかしい所は「渋滞」が予想されます。
なので、自分が行きたいラインがふさがれている可能性を考えなければなりません。
それでもって、COMPのボーナスラインなら最悪「迂回」すれば止まらずに済みますが、周回コースの中にある場合は絶対に通らなければなりません。
更に「マディ」が予想される場合には、ドライなら何の問題も所でも急に「難所」と化してしまいます。
師匠はよく下見しながら、
といい、時間をかけて何通りかラインを考えてます。
たまに予想外の大渋滞が発生したりしますが、その場合だと「その場で冷静に通れそうなライン」を判断することになります。
しかし、ある程度「予測可能な渋滞」は、「コース下見」でしっかり対策を取って本番に臨みます。
おわりに
今回の内容をまとめると、
- 入口から出口を直線的に見る
- 速いルートを探す
- メインルート以外も確認
- 荒れていないラインを探す
- ムズかしい所の考え方
でした。
また、「AAライダーのライン取りのスゴさ」を紹介しました。
私も少しでも師匠に近づけるように、一緒に練習するときは「ライン取り」を後ろから注意して観察してます。
是非この記事の内容を「頭の片隅」に入れつつ、JNCC&WEXで「コース下見」をしていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。